ブレブレ草

信念は3日で揺らぐ超飽き性の23歳女です。

認知症の祖母はこうなった

認知症の祖母と暮らし始めて3ヶ月目。

さまざま経験して、本も読んでみて、

祖母に(今)どんなことが起きているのか

どうするのが(今のところ)ベストか

を考えたので、書き出してみる。

 

記憶力の低下→時間感覚のずれ

私は時々地元を離れて東京に行く。

その間、長くても3日ほど。

 

でも、祖母には一年くらいに感じるらしい。

不安になった祖母は、母に電話が入る。

 

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祖母「なんだかお腹がいたくて、今日は外出られない」

母「大丈夫?明日◯◯(私)帰るから、無理しないで寝てな」

祖母「あれ、◯◯(私)ちゃんは東京の会社で働いているんだよね?」

母「いや、出張だからすぐ帰るよ」 

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私がいなくなって2日も経つと必ず電話が入り、

毎度、こんな会話をしていたらしい。

 

 だから祖母は「嘘」をつく

 母は、それを「仮病」だという。 

 

確かに、私が帰っても具合が悪かったようなそぶりも形跡もない。

第一、一日一度は顔を合わせているはずの父が、何も気づいていない。

 

かまってほしくて嘘をついているらしい。

子どもか。 

 

犬の散歩に行ってくる、と祖母に言い残して家を出た10分後、電話がかかってきたこともある。

「どこ行ってるの?」

束縛ぶりはメンヘラ彼女並みである。

 

 時間感覚のずれを「時計」とメモで解決する 

かまってちゃんの出現を防ぐためにはどうするか。

 

今のところ答えはシンプルで、

何でも書き残しておくことがベストっぽい。

 

上記のような「かまって」状態になってしまうのは、

記憶力の低下、ひいては時間感覚のずれによる不安があるからだ。

  

「どこに行ったのかがわからない」

「いつ帰ってくるのかがわからない」

「っていうか今何時頃だろう 」

 様々な不安要素が頭の中でいっぱいになる。

 

残念ながら、認知症の祖母は新しい情報を(ほぼ)覚えられない。

 

特に耳から聞いた情報は忘れやすい。伝えたい内容を文字にして紙に書いた方が伝わる。

 

そう教えてくれたのは、臨床心理士を目指している友人だった。

 

彼女のアドバイスを受けて、私は 

( ほぼ確実に)正しい日付と時刻を示す「電波時計

そして「ホワイトボード」を購入。

それらを隣同士に並べて設置した。

 

ホワイトボードには、

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6/1

今日は20時に帰ります。夕飯はいりません。

6月3日まで東京にいます。お父さんに夕飯よろしく。

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 こんな具合に書く。

  

口語でのコミュニケーションより、文面でのコミュニケーションのほうが優れているとか、そういう話ではない。

どちらも大事だが、重要なのは、使い分けである。

  

解決策:目立つ時計で時間を意識してもらう。

「少し長くかかること」はメモに残す

  

これで、祖母からの電話は減った。