認知症の祖母はこうなった
認知症の祖母と暮らし始めて3ヶ月目。
さまざま経験して、本も読んでみて、
祖母に(今)どんなことが起きているのか
どうするのが(今のところ)ベストか
を考えたので、書き出してみる。
記憶力の低下→時間感覚のずれ
私は時々地元を離れて東京に行く。
その間、長くても3日ほど。
でも、祖母には一年くらいに感じるらしい。
不安になった祖母は、母に電話が入る。
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祖母「なんだかお腹がいたくて、今日は外出られない」
母「大丈夫?明日◯◯(私)帰るから、無理しないで寝てな」
祖母「あれ、◯◯(私)ちゃんは東京の会社で働いているんだよね?」
母「いや、出張だからすぐ帰るよ」
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私がいなくなって2日も経つと必ず電話が入り、
毎度、こんな会話をしていたらしい。
だから祖母は「嘘」をつく
母は、それを「仮病」だという。
確かに、私が帰っても具合が悪かったようなそぶりも形跡もない。
第一、一日一度は顔を合わせているはずの父が、何も気づいていない。
かまってほしくて嘘をついているらしい。
子どもか。
犬の散歩に行ってくる、と祖母に言い残して家を出た10分後、電話がかかってきたこともある。
「どこ行ってるの?」
束縛ぶりはメンヘラ彼女並みである。
時間感覚のずれを「時計」とメモで解決する
かまってちゃんの出現を防ぐためにはどうするか。
今のところ答えはシンプルで、
何でも書き残しておくことがベストっぽい。
上記のような「かまって」状態になってしまうのは、
記憶力の低下、ひいては時間感覚のずれによる不安があるからだ。
「どこに行ったのかがわからない」
「いつ帰ってくるのかがわからない」
「っていうか今何時頃だろう 」
様々な不安要素が頭の中でいっぱいになる。
残念ながら、認知症の祖母は新しい情報を(ほぼ)覚えられない。
特に耳から聞いた情報は忘れやすい。伝えたい内容を文字にして紙に書いた方が伝わる。
そう教えてくれたのは、臨床心理士を目指している友人だった。
彼女のアドバイスを受けて、私は
( ほぼ確実に)正しい日付と時刻を示す「電波時計」
そして「ホワイトボード」を購入。
それらを隣同士に並べて設置した。
ホワイトボードには、
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6/1
今日は20時に帰ります。夕飯はいりません。
6月3日まで東京にいます。お父さんに夕飯よろしく。
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こんな具合に書く。
口語でのコミュニケーションより、文面でのコミュニケーションのほうが優れているとか、そういう話ではない。
どちらも大事だが、重要なのは、使い分けである。
解決策:目立つ時計で時間を意識してもらう。
「少し長くかかること」はメモに残す
これで、祖母からの電話は減った。